もうすぐ、
UEFA EURO 2004 が始まります。
グループA:ポルトガル、スペイン、ロシア、ギリシャ
グループB:フランス、イングランド、クロアチア、 スイス
グループC:イタリア、スウェーデン、デンマーク、ブルガリア
グループD:チェコ、ドイツ、オランダ、ラトビア面白くなりそうですな。予選突破チームの現段階の僕の予想を書きます。
グループA:ポルトガル・スペイン●ホームの利があるポルトガルは固い。フィーゴ、ルイコスタなどポルトガル黄金世代の最後の桧舞台。燃えないわけがない。
●残るは、スペイン。無敵艦隊は近年国際舞台では辛酸を舐めてきた。しかし、最近の若手の台頭によりより層が厚みを増し、無敵の名に恥じぬチームになりつつある。
グループB:フランス・イングランド●98年ワールドカップ王者、UEFA EURO 2000王者が、その経歴さえ吹き飛ばされるほど受けた屈辱・2002ワールドカップの無得点予選敗退。疲労とジダンの怪我を言い訳にするのが精一杯であった心中はいかほどであったか。しかし、司令塔の復帰とともにフランスは元の王者の貫禄と輝きを取り戻しつつある。
●続いてイングランド。サッカーの母国は最近はビックタイトルとは縁がない。しかし、優秀な監督の基、緩急がつけられる試合運び、円熟味を増してきた主将ベッカムの成長、ワンダーボーイの出現。タイトル奪取に向け準備は整った。
グループC:イタリア・スウェーデン●前回のEURO2000準優勝国イタリアは実力より常に人気が先行しがちである。しかし、今のイタリアは人気だけではない。攻撃の軸、フランチェスコ・トッティがカテナチオと称される反面、守備重視であった代表の攻撃を変えた。さらにファンタジスタであるデルピエロ、重戦車ビエリとともに織り成す攻撃のオーケストラは今大会を彩る事は間違いない。
●スウェーデンは現代サッカーにおいて珍しい2人の共同監督が指揮を執るチームである。現在のスウェーデンを今の地位に押し上げた攻撃の要ラーションが引退を撤回し、最後の大舞台に立つ。そして、22歳の若きストライカー、ズラタン・イブラヒモビッチの台頭は計り知れない。デビューしたたての頃のわがままなプレーも、年齢を重ねるに連れてチームのためにプレーする姿勢に変化してきている。彼らの攻撃力と今まで原動力となることも多かった堅い守りがうまく機能すれば上位のチームにひけはとらない。
グループD:チェコ・オランダ●ドイツをはずした事に驚く人もいるだろう。しかし、今まで欧州の中堅チームであったチェコを2人の才能が強国にも負けないチームに変化させた。優雅な司令塔トーマス・ロシツキと巨人ヤン・コラーである。同じチームでもコンビを組む2人は、パベル・ネドベド、カレル・ポボルスキらが築いてきたチェコに加わり、素晴らしいチームを作り出した。今大会の台風の目となりうる面白い存在となる事だろう。
●伝統的に高い能力を持った選手に恵まれており、素晴らしいサッカーをするチームとして評価される一方で、タイトルを取っていないためチーム内にまとまりがないと指摘される国オランダ。オランダはワールドカップとUEFA欧州選手権の2年に一回国中がオレンジ色に染まる程の国民の期待を背負い王者を目指す。