この試合はFoot Ball の全てが詰まった試合であったと思う。
素晴らしい試合であった。
優勝は
リバプール。

本当に素晴らしい試合であった。
胸が震えたね。
とても熱い試合で、
大きな大会の決勝では近年でも稀に見る内容の濃い試合やったと思う。
リバプールはミランに3点を先制された。
そんなときでもリバプールを支えたのがサポーターやと思う。
試合会場がイスタンブールではなくリバプールではと錯覚してしまうほどやった。
普通、一般的にサッカーでは、3点差が開くという事は
致命的な点差であると言われている。
その3点差が前半だけでついたである。
しかも試合内容もミランの一方的な内容。
こんな絶望的で、あきらめそうな状況でも、
リバプールファンはず〜〜〜〜〜っと歌っていた。
チームを鼓舞するため歌っていた。
チームの応援歌である「You'll Never Walk Alone」を。
リバプールにとって、とても深い意味を持つこの歌をずっとずっと歌っていた。
そして、絶えず味方には拍手を、敵にはブーイングを。
素晴らしいサポーターである。
このサポーターに対してキャプテンのジェラードは
「この優勝をファンに捧げたい。
節約をして、大きな出費をしてまでここに応援に来てくれた。
ファンのみんなのために優勝できてうれしく思う」
と言った。本心だと思う。
イングランドは貧困の差が激しく、
入場券が買えないために自分の地元のチームの試合を見れない人もいる。
おそらく、今回のサポーターの中には、
リバプールがチャンピオンズ・リーグの決勝に進んだときのためにと
何年も貯金していた人がいたかもしれない。
親戚中に頭を下げて、借金までしてトルコに来た人もいたかもしれない。
それだけ自分のチームを愛してるし、
「You'll Never Walk Alone」って事だろう。
さて、試合について話を移すと、この試合でウットリするシーンがあった。
それは、ミランの3点目を決めたクレスポに通したカカのパスである。
トラップで身体を反転させ、敵を一人かわし、
その後、ボールをコントロールすることなくダイレクトで
前線のクレスポへの長〜〜いスルーパスを通したプレーである。
一連の流れに無駄がなく芸術であり、そのパスがクレスポに届くまでの時間が
スローモーションに感じられるほど見とれてしまう、
そんな美しいパスだった。
リバプールの選手のプレーで唸ったのはハマンの
延長後半15分になる直前のドリブルである。
相手(ルイ・コスタ)のボールをカットした後、ドリブルを開始。
ボールを取られたルイ・コスタは慌てて後ろからハマンに抱きついたのである。
この場面でリバプールとしたら時間を稼ぎたい時間帯だったので、
ハマンは倒れてファールをもらい、時間稼ぎをしても良かったのである。
しかし、ハマンは抱きつかれても倒れず、
ルイ・コスタを少しの間引きずりながらドリブルをして、
ルイ・コスタを振り切り、
独走ドリブルをして相手のゴール前まで突っ切ったのである。
この疲労がピークの試合終了間際に、怒涛のドリブル。
ゲルマン魂というものを感じずにはいられなかった。
日本代表の選手なら間違いなく倒れてファールをアピールするであろう(聞いてるか俊輔!!)。
とにかく、のちのち語り継がれるであろう試合であった事は間違いない。
スポーツがここまで人を感動させ、
人を落胆させるものであるかと言う事が分かる試合であった。
サッカーと言うものを知りたければこの試合を見ろ!
と言えるほど素晴らしい試合でした。