今大会1番のパフォーマンスを誇っていた日本が次回の予選免除ももらえぬ4位という結果になった。
先日のサウジ戦
昨日の韓国戦
両試合を観て思ったのは、
日本代表の急激なるパフォーマンスの低下である。
一言で言えば「疲労」と言えるかもしれない。
過密日程だからしょうがないのかもしれない。
しかし、このようなことは前々から想定できたことであろう。
今回の結果を受けて色々な人が、サブとスタメンの実力差の大きさ、ポリバレントのみでスペシャリスト不在のチーム、決定力不足、などなど色々な事を言っている。
みんなと同じ事を言ってもしょうがないので、あまり採り上げられていないが、個人的に思う問題点を言おうと思う。個人的に思う問題点は、上記に書いた「急激なるパフォーマンスの低下」にヒントがあるのだが、お分かりになる方はいるだろうか??
その問題点とは、今のオシム体制には
選手のフィジカルを管理する専門家がいないという事である。
ジーコ体制の時は里内猛フィジカルコーチがいたのである。
しかし、今のオシム体制にはフィジカル専門のコーチがいないのである。
参考までに今大会のメンバー表を
こちらに載せておきます。
フィジカル専門のコーチがいないでしょ??
フィジカルを管理する専門家がいないという事実。大会が進むにつれ選手が疲労するのは当たり前である。
例えばサウジ戦についてみると、サウジは日本戦で今大会ベストコンディションのように思えるほどであった。
もちろんサウジにはフィジカルコーチがいるのである。
フィジカルコーチがいればよいと言うものではない。
問題点の1つの指摘に過ぎない。
しかし、ドイツワールドカップで今までのドイツのイメージを払拭するような攻撃的フットボールを行い3位になったドイツのクリンスマン監督がアメリカからフィジカル専門のコーチを招へいした事実は小さくないと思う。
余り良いとはいえない内容なのになぜかギリギリのところで勝利を収めていたジーコ監督と比べ、
今のオシムフットボールは有機的で圧倒的に試合を支配している素晴らしいものだと思っている。
美しい試合をするという理想と結局は4位という現実。
狂おしいほどのジレンマが生じているのは間違いない。
見ていて面白くなくても良いから勝つ確率の高いフットボールと
見ていて面白いけど勝てない確立も低くないフットボールと
どちらを好むかは個人の嗜好によるところが大きいと思う。
もちろんベストは
見ていて面白く、かつ、勝つ確率の高いフットボールが1番良いと思う。
しかし、その理想に近づくために先の前者と後者とのどちらを選択すべきかは自明のような気がするのである。