2010年08月25日

ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜

お薦め映画「ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜」です。
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思っていたよりかなり面白かった作品です。

原作も読んだことがあるのですが、
個人的には原作よりも映画の方が内容が充実していて楽しめました。

主人公は太宰治と思われる大谷とその妻・佐知の物語。
しかし、太宰治は本当にダメな奴ですねぇ(^^)
そのダメなやつを浅野忠信が良い感じで演じているんですよ。
そのダメさに何回か吹き出して笑ってしまいました!!

例えば、働くことに喜びを覚えた佐知は大谷に対して
「とっても私は幸福よ。」と言いいます。
それに対して大谷は、
「女には、幸福も不幸も無いものです。」
と事も無げに答えるのです。
自分の借金のために働いている妻に対してですよ!!
ダメなやつでしょ!?
そこで、人のいい妻は大谷に対して
「そうなの? そう言われると、そんな気もして来るけど、それじゃ、男の人は、どうなの?」
と問いかけます。
大谷の答えは・・・
「男には、不幸だけがあるんです。いつも恐怖と、戦ってばかりいるのです。」
と答えるのです。
笑けるくらいダメなやつでしょ!?

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もちろん、大谷には大谷の哲学があり、納得できるというか、
分からないでもないなと共感できるところもあるのです。

とにかく、この2人のやり取りや2人の関係性が面白いんですよ!!
夫婦の関係性や男女の在り方なんかが含まれており、なかなか考えさせられるのです。
しかも、ここに様々な人が絡んでくるという重層感。

ただやはり、なんといっても佐知ですね。
原作でも素敵な女性なのですが、松たか子がより魅力的で、かつ、人間的な女性にしていました。
特に、働いてチップをもらった佐知が
「私って、お金になるんですね!」
という瞬間は言葉にならないくらい美しいシーンでした。

舞台設定の世界観も衣装も非常に美しく素晴らしいです。
また出てくるお料理も美味しそうでさすが飯島奈美という仕上がり。
そのほかの俳優陣も押し並べて素晴らしいので、
まだ見たことのない人はぜひご覧ください。

公式サイトはこちらです。
原作の青空文庫はこちらです。

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posted by ジャック at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) | Movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月22日

2010年南アフリカW杯における日本代表と岡田監督の評価

こんな日本代表は見たことがなかった。

日本の初戦、カメルーン戦の国歌斉唱の時胸が震えた。
日本代表選手が肩を組みながら「君が代」を歌う。
チームとしての一致団結を感じられたし、
観戦していた多くの日本国民も心の中で肩を組んだと思う。
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海外開催大会で初勝利を挙げたこと、グループリーグ通過したことは素晴らしいし、
これまでの日本代表がやったことのないことをやってのけた彼らを尊敬します。

デンマーク戦。
観ていて思ったのは、勝たなければ通過できない試合になると、
あのデンマークでもこれほど慌てるし、前のめりになるのかと驚きました。
たしかにデンマーク相手に3−1という結果は素晴らしいが、
これは攻撃偏重になりバランスを崩したデンマークが相手であったということは見逃してはならない。
つまり、オランダに2点取られたデンマークと1点で耐えた日本の差がそのまま出だという試合であり、
今後の日本でもこのグループリーグならではの怖さは教訓として活かしていかなければならないと思いました。

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では、岡田監督は名監督であったか??

私の答えはNOである。

いくらメディアが次も岡田監督でよいと言おうが、断固私は反対である

「岡田監督と日本の勝機」で述べましたが、
岡田監督は「守備的に守ってカウンター」というフットボールが得意だと評していました。
そして、今の日本必要なのものを
見ていて面白いフットボールではありませんが、
今の日本に必要なのは「面白さ」ではなく「勝利」であるという事です。

と書きました。
今回の日本での盛り上がりを見れば、間違ってなかったと思います。

しかし、岡田武史監督はあくまで守備的チームとして成功したに過ぎず、
敗戦したパラグアイ戦を観た方はご存知の通り、
点が取れないからこそ敗退したのです。

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要は、日本の攻撃にほとんど何もできなかった監督であるということを見逃してはいけない。

つまり、次の監督は攻撃的戦術も持っている監督を選ぶべきだし、
そうしなければ日本が次のステップに進むことはないということである。


えっ??岡田監督が画期的な本田ワントップという布陣を導いたって??
そんなことは誰でも思いついたことなのです。
先ほど紹介した「岡田監督と日本の勝機」という記事で
2、ゼロトップという選択

(4-6-0)
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日本のストロングポイントは技術力のある中盤の選手が多いという事。
それなら全体的にポジションを前に持っていく。
このゼロトップはトッティのいるローマでスパッレッティが採った布陣でもあります。
個人的には日本に親和性の高い布陣だと思っています。
もちろんサイドはサイドバックとウイングで分担。
中盤のボール回しがいつの間にか相手のバイタルエリアになっているという感じになればベスト。
でも、そうは簡単にならないから中盤の回しと同時にウイングも相手の裏を狙う。
時には中盤のボール回しにも参加できる選手を起用。

と、素人の私でも考えられるものです。
本田をワントップというか、中盤というかの違いに過ぎません。
本質は同じです。

結論を言うと、岡田監督は素晴らしい監督であるが、
再び監督に選ぶべきではないという事。
次期監督には攻撃的戦術を有している監督が望ましいこと。
守備だけのチームが敗退する中、日本は守備的にすればワールドカップのグループリーグを突破できる可能性があるレベルには来たという事。
以上が分かった大会だったのではないかと思います。
何より、大会の岡田監督をはじめ選手やスタッフの方々全員に敬意を表します。

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2010年南アフリカw杯

遅ればせながら2010年南アフリカw杯について書こうと思います。

ご存知の通りスペインが初優勝しました。
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個人的にはどんな大会でも基本的にはオランダとポルトガルを応援しています。
最近はイニエスタがいるのでスペインの試合も見る様にしています。
しかし、今大会のオランダは守備的というか現実的なチームで、
いつものわくわく感がないチームでした。
大会通しても、日本をはじめ守備的なチームが目立ち、
時代が逆戻りしたような印象を受けました。

そんな中、かなりレベルの高い試合をしていたのがスペインでした!!

以前、「岡田監督と日本の勝機」という記事の中で、
・現代フットボールではサイドが重要である。

現在のフットボールでは中央突破からの得点よりもサイドを崩されての得点の方が多い。
つまり、サイドを制すれば勝てる可能性もあがるという事です。

と述べましたし、今でもこの概念は正しいと思っています。

しかし、どの試合か忘れましたが、
スペインが「サイドなんかどうでもいい」と言わんばかりの4−2−2−2という布陣で戦ってました。

もちろんスペインがサイドを蔑ろにしたわけではなく、
2トップの1人であるビジャが左サイドに流れて、
中盤が真ん中をこじ開けまくる!!
という、恐ろしく高度な戦術を採用していました。

個人的にはスペインが復調したのはイニエスタの復帰によるところが大きいと思っていますが、
ブスケツを除くほかの中盤の選手たちも高度なプレーを簡単にこなしていました。

これは優勝するするわなとも思いましたし、
このような美しいフットボールを展開するチームが優勝して本当に良かったとも思います。

あとはチリのフットボールが楽しかったですね。
4バック趨勢の現代において、いまだに3−4−3という布陣のビエルサはすごいと思いましたし、
日本に来てほしかったと本当に思います・・残念です・・。

とにかく、スペインのチームに敬意を表するとともに賛辞を贈りたいと思います。

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ラベル:南アフリカW杯
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2010年08月21日

デジタルフォトフレーム「フォトビジョン」

デジタルフォトフレーム「フォトビジョン」を購入しました。
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正直言いますと、まったくデジタルフォトフレームには興味がありません。
デジタルフォトフレーム単体を買う位ならiPadを買おうと思っています。

その私がなぜフォトビジョンを買ったのか。。

答えは単純で実家の両親へのプレゼントです。

東京の姉が今妊娠しており、もうずぐ赤ちゃんが生まれるとのこと。
しかし、大阪の両親が頻繁に赤ちゃんの顔を見ることはできません。
そこで、メールで写真を送れば、勝手に表示されるフォトフレームなら
写真だけでも最新の孫の顔を観れるというもの。

そんなこんなで、買いました。

見た感じ、思ったよりしっかりしていて悪くはない感じでした。
もちろんiPhone4Retinaディスプレイを見ている私からすれば少し物足りない解像度ですが、
普通に写真を見る分には支障はない感じです。

よって、まぁしばらくはこのフォトフレームで良いかなと思います。
フォトビジョンの通信契約は2年契約なので、その頃になったら実家にiPadを送ろうかと思います。

ちなみに、先ほど母が姉から写真が送られてきたと喜んでいました。

「フォトビジョン」の公式サイトはこちらです。
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2010年08月18日

iPhone 4を買いました。

数日前にiPhone 4を買いました。
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初めて発売されたiPhone 3G以降、iPhoneの記事を書いてきました。

iPhone 3G発表!!
iPhone 3G S
iPhone 4 の衝撃

遂にいくつかの思いを抱きながら、
10年以上使い続けてきたdocomoから番号ポータビリティをしました。

使ってみた感想は、
これは誰しもが言うことですが、
パソコンを触る時間が圧倒的に減りました。

しかも面白いし、楽しい。

もちろん慣れていないこともあり、
また、日本のケータイと比べて使いにくいところもあり、
すこしイラつくこともありますが、
それ以上の便利さを手に入れて色々な効率が上がったと思います。

あとはソフトバンクの電波ですね・・。
個人的には今のところあまり不便を感じていませんが、
実体験上、全く電波が入らない場所もあるので、
これはかなりいただけませんね。
ソフトバンクの「電波改善宣言!」に期待するしかないです。
ソフトバンクも800MHzがないことを言い訳にせずに、
一刻も早く電波のストレスが無くなるようしていただきたいと思います。
期待を込めて。。

これからも機会があれば僕がどのようにiPhoneを使っているかなどについて
の記事も書いていこうと思います。

iPhoneの公式サイトはこちらです。

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ラベル:iPhone 4
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2010年08月14日

トイ・ストーリー3

映画「トイ・ストーリー3」を観ました。
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昔使っていたおもちゃはいつかは忘れ去られるもの。

なぜなら、もっと面白いものを僕らが知っていくし、発見していくから。

しかし、かくいう私は捨てられず、実家の押し入れにたくさんのおもちゃが入っております・・・。

細部にもこだわっていて非常に良い映画でした。

日本でおなじみのキャラやおもちゃが出てくるのもニヤリとさせられました。

やはり、ウッディとバズが出てきたら胸が高鳴るんですよ。

お子さんが見ても、大人が見ても楽しめる内容ではないかと思います。

いつか別れは来るもの。

それを受け入れなければならないのが大人なのである。

映画館でなら1000〜1200円位なら観てもよい作品だと思います。


公式サイトはこちらです。

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2010年08月13日

インセプション

映画「インセプション」を観ました。
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非常に面白かったです。

設定など良く考えられた内容でした。

発想も素晴らしい!!

多少良く分からない所もありましたが、
そんなことはどうでも良いくらい面白かったです。

監督は「ダークナイト」等のクリストファー・ノーラン。
個人的にクリストファー・ノーランが好きだからという贔屓目なくして、
面白かったです。

最後も色々な解釈が出来るようにしてくれて秀逸。

音楽も素晴らしく、さすがハンス・ジマーでした。

映像も素晴らしいんですよ。
お金をかけるということはこういう事さ!的な映像です。

俳優陣も驚くようなメンバーで納得でした。
個人的にはアーサー役のジョゼフ・ゴードン=レヴィットがカッコよくて気になりました。

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今回初めて日本で4か所しかないIMAX版で鑑賞したのですが、
普段のシアターと比べて段違いの迫力でした!!

音なんてビリビリ皮膚に伝わってくるし、
銃撃戦ではその場にいると錯覚できなくもない衝撃!!

技術の進歩は素晴らしいと脱帽しっぱなしでした・・。

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しかし、これを観て、多少マトリックスを想起しました。
もちろん内容も仕組みも全く異なるものです。

しかし、東洋思想の影響を受けているのではないかと感じられる所があったのも事実です。

この世は夢か現実なのかそれは起きてみなければわからないのかもしれません。

映画館でなら2000円出しても満足できる作品でした。


公式サイトはこちらです。

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