日本の初戦、カメルーン戦の国歌斉唱の時胸が震えた。
日本代表選手が肩を組みながら「君が代」を歌う。
チームとしての一致団結を感じられたし、
観戦していた多くの日本国民も心の中で肩を組んだと思う。

海外開催大会で初勝利を挙げたこと、グループリーグ通過したことは素晴らしいし、
これまでの日本代表がやったことのないことをやってのけた彼らを尊敬します。
デンマーク戦。
観ていて思ったのは、勝たなければ通過できない試合になると、
あのデンマークでもこれほど慌てるし、前のめりになるのかと驚きました。
たしかにデンマーク相手に3−1という結果は素晴らしいが、
これは攻撃偏重になりバランスを崩したデンマークが相手であったということは見逃してはならない。
つまり、オランダに2点取られたデンマークと1点で耐えた日本の差がそのまま出だという試合であり、
今後の日本でもこのグループリーグならではの怖さは教訓として活かしていかなければならないと思いました。

では、岡田監督は名監督であったか??
私の答えはNOである。
いくらメディアが次も岡田監督でよいと言おうが、断固私は反対である
「岡田監督と日本の勝機」で述べましたが、
岡田監督は「守備的に守ってカウンター」というフットボールが得意だと評していました。
そして、今の日本必要なのものを
見ていて面白いフットボールではありませんが、
今の日本に必要なのは「面白さ」ではなく「勝利」であるという事です。
と書きました。
今回の日本での盛り上がりを見れば、間違ってなかったと思います。
しかし、岡田武史監督はあくまで守備的チームとして成功したに過ぎず、
敗戦したパラグアイ戦を観た方はご存知の通り、
点が取れないからこそ敗退したのです。

要は、日本の攻撃にほとんど何もできなかった監督であるということを見逃してはいけない。
つまり、次の監督は攻撃的戦術も持っている監督を選ぶべきだし、
そうしなければ日本が次のステップに進むことはないということである。
えっ??岡田監督が画期的な本田ワントップという布陣を導いたって??
そんなことは誰でも思いついたことなのです。
先ほど紹介した「岡田監督と日本の勝機」という記事で
2、ゼロトップという選択
(4-6-0)
日本のストロングポイントは技術力のある中盤の選手が多いという事。
それなら全体的にポジションを前に持っていく。
このゼロトップはトッティのいるローマでスパッレッティが採った布陣でもあります。
個人的には日本に親和性の高い布陣だと思っています。
もちろんサイドはサイドバックとウイングで分担。
中盤のボール回しがいつの間にか相手のバイタルエリアになっているという感じになればベスト。
でも、そうは簡単にならないから中盤の回しと同時にウイングも相手の裏を狙う。
時には中盤のボール回しにも参加できる選手を起用。
と、素人の私でも考えられるものです。
本田をワントップというか、中盤というかの違いに過ぎません。
本質は同じです。
結論を言うと、岡田監督は素晴らしい監督であるが、
再び監督に選ぶべきではないという事。
次期監督には攻撃的戦術を有している監督が望ましいこと。
守備だけのチームが敗退する中、日本は守備的にすればワールドカップのグループリーグを突破できる可能性があるレベルには来たという事。
以上が分かった大会だったのではないかと思います。
何より、大会の岡田監督をはじめ選手やスタッフの方々全員に敬意を表します。
